理事長挨拶
本研究会は、統合医療integrative medicineを目指すものたちが集う研究会として 2000年9月に発足しました。統合医療に関するものとして、おそらくわが国で最も多くの学術集会を実施している研究会ではないかと存じます。でありながら一般の方でも気軽に医師や医療従事者と語り合える数少ない研究会でもあります。
20世紀に花開いた西洋医学は急性疾患や感染症などの原因究明とともに、その治療を可能にしてきました。しかしその反面、生活習慣病などの慢性疾患、原因不明の疾患、精神的な要素の関与する疾患、再発性の疾患などについては治療に苦慮する例も多々あります。
西洋医学はもともと分析科学的な手法を用いており、病気の病態解明とそれに伴う治療法の開発という過程を経ることに重点を置いたため、病人よりも病気のほうに焦点があたりがちという欠点があります。
こうした背景から、欧米では西洋医学の欠点を補い、患者を全人的に治療できる相補・代替医療 complementary & alternative medicine(以下CAM)が盛んに行われるようになってきています。さらに、近年、CAMから西洋医学的アプローチを包含した統合医療が論じられるようになってきています。
統合医療の「統合」とは何を統合するのか、考えられるものを列挙すると、近代西洋医学とCAM、治療医学と予防医学、集団(Mass)を対象にした医療と個を対象にした医療、保険診療と自由診療、客観的データに基づく医療と満足度を重視する医療、精神的対応と肉体的対応、受動的医療と能動的医療、対症療法と根治療法、短期的対応と長期的対応、個人的対応と社会的対応、微細な機能と全体のバランス、地域性とグローバルな動向、医師と治療師など挙げればきりがありません。
Weil (アリゾナ大学統合医療プログラム部長) は「治癒(healing)指向で全人的(body、mind、spirit)視点を持つ西洋医学と代替医療のあらゆる適切な療法の活用」といいます。全人的という言葉がキーワードとなると思われます。単に治療法の寄せ集めではなく、人間を全体としてとらえ、予防や治療を実践する体系と言えるでしょう。
私は、「統合医療とは、個人の年齢や性別、性格、生活環境さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくかまで考え、西洋医学、補完・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する受診側主体の医療」と提案させていただいています。簡単に言えば「人を幸せにする医療」です。真の医療であるといっても過言ではないかもしれません。
21世紀に求められる統合医療を気軽に語り合う研究会として今後も活動を続けていただきたい所存です。
今後も引き続きより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
20世紀に花開いた西洋医学は急性疾患や感染症などの原因究明とともに、その治療を可能にしてきました。しかしその反面、生活習慣病などの慢性疾患、原因不明の疾患、精神的な要素の関与する疾患、再発性の疾患などについては治療に苦慮する例も多々あります。
西洋医学はもともと分析科学的な手法を用いており、病気の病態解明とそれに伴う治療法の開発という過程を経ることに重点を置いたため、病人よりも病気のほうに焦点があたりがちという欠点があります。
こうした背景から、欧米では西洋医学の欠点を補い、患者を全人的に治療できる相補・代替医療 complementary & alternative medicine(以下CAM)が盛んに行われるようになってきています。さらに、近年、CAMから西洋医学的アプローチを包含した統合医療が論じられるようになってきています。
統合医療の「統合」とは何を統合するのか、考えられるものを列挙すると、近代西洋医学とCAM、治療医学と予防医学、集団(Mass)を対象にした医療と個を対象にした医療、保険診療と自由診療、客観的データに基づく医療と満足度を重視する医療、精神的対応と肉体的対応、受動的医療と能動的医療、対症療法と根治療法、短期的対応と長期的対応、個人的対応と社会的対応、微細な機能と全体のバランス、地域性とグローバルな動向、医師と治療師など挙げればきりがありません。
Weil (アリゾナ大学統合医療プログラム部長) は「治癒(healing)指向で全人的(body、mind、spirit)視点を持つ西洋医学と代替医療のあらゆる適切な療法の活用」といいます。全人的という言葉がキーワードとなると思われます。単に治療法の寄せ集めではなく、人間を全体としてとらえ、予防や治療を実践する体系と言えるでしょう。
私は、「統合医療とは、個人の年齢や性別、性格、生活環境さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくかまで考え、西洋医学、補完・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する受診側主体の医療」と提案させていただいています。簡単に言えば「人を幸せにする医療」です。真の医療であるといっても過言ではないかもしれません。
21世紀に求められる統合医療を気軽に語り合う研究会として今後も活動を続けていただきたい所存です。
今後も引き続きより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2008年1月
NPO法人心身医学臨床研究会
理事長(会長) 川嶋 朗
NPO法人心身医学臨床研究会
理事長(会長) 川嶋 朗
NPO法人心身医学臨床研究会
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